風と林と火と山

疾きこと風の如く

徐かなること林の如く
侵略すること火の如く
動かざること山の如し
有名な孫子の兵法。
武田信玄の旗印です。
今、テレビのNHKのBSで大河ドラマ風林火山が再放送されています。原作井上靖武田晴信役は市川亀治郎さん、山本勘助内野聖陽さん。真田丸では家康役を演じています。2007年放送。あれから10年も経過したのですね。なんだか感慨深いです。録画して観てます。
ちなみにこの時に高坂弾正役で登場していた高橋一生は、今の大河ドラマ井伊直虎に出てますね。そして、晴信(信玄)の妹は桜井幸子でした。勘助の恋人は貫地谷しほり諏訪頼重役はこの前の大河ドラマで秀吉を演じた小日向文世さん。 板垣信方役は千葉真一。いずれも懐かしい。
今、現代でも北朝鮮とアメリカの戦争の危機が懸念されていますが、当時は生きるために論理的に考えて生きざるを得ない時代でした。日本もバブルになるまでは論理的に考える事ができたようです。バブル期以降は日本人は戦争の危機感から遠ざかり論理的に思考することができなくなってしまったようです。少し平和ボケをしたことが影響したらしい。しかし、それは次の進化への試練かもしれせん。だが、急速には意識の変容は難しい。
最近の北朝鮮の動向は日本人に戦争とは論理的な思考をしなければ一国が滅んでしまうことを鏡として映しているのです。北朝鮮はとても論理的な思考をしています。ギリギリのところでアメリカと駆け引きをしています。しかし、これは生きるための思考方法の話で、良いか悪いかは別問題ですが。
いや、もちろんそれだけでなく今は意識の変わりどきと考えれば、そう単純な話ではないと思いますが。
失望のなかにこそ大望が生ずる。恨みを晴らしたとて大望がなければ何になろう。大河ドラマの中での晴信の言葉です。
日本も平和国家としての立ち位置を率先垂範して行動すべきを求められつつ、周りの戦争の火種となる国家と同じ土俵で論理的に生命を護るための思考も求められているのです。それは憲法9条について議論に参加することを求められているのかもしれません。
それではまた。